【兵庫競馬】石堂響・鴨宮祥行ら6騎手が引退扱いに…NARデータベースで確認された現在の状況

兵庫競馬の騎手をめぐり、2026年5月に大きな問題となった通信機器の不適切使用。

兵庫県競馬組合は、石堂響騎手、大柿一真騎手、大山龍太郎騎手、鴨宮祥行騎手、高橋愛叶騎手、中田貴士騎手、長谷部駿弥騎手の7人に対し、60日間の騎乗停止処分を発表しました。

その後、大山龍太郎騎手は本人の申し出によって騎手免許が取り消され、6月26日付で引退。

さらに8月1日になると、残る6人についても騎手免許の更新が行われず、地方競馬のデータベース上で「引退」と表示されていることが確認されました。

今回は、この7人をめぐる一連の経緯と、現在の登録状況を整理します。

※本記事は2026年10月3日時点で確認できる情報をもとに更新しています。

兵庫競馬の7騎手に60日間の騎乗停止処分

発端となったのは、2026年5月に兵庫県競馬組合が発表した処分です。

対象となったのは以下の7騎手でした。

・石堂響
・大柿一真
・大山龍太郎
・鴨宮祥行
・高橋愛叶
・中田貴士
・長谷部駿弥

兵庫県競馬組合によると、西脇馬事公苑から競馬場への騎手移動用バス車内などで、騎手調整ルームに関する「委員長指示事項違反」、つまり通信機器の不適切な使用が確認されました。

処分は2026年5月8日から9月25日までの60日間。

また、7人について調査した結果、通信機器の通信記録などから「競馬の公正を害する通信は認められなかった」と兵庫県競馬組合は説明しています。

なぜ通信機器の使用が問題になったのか

騎手には、競馬の公正を確保するため、騎手調整ルームに関するルールが設けられています。

兵庫県競馬組合の発表では、

・騎乗が確定すれば定められた期間は騎手調整ルームに入室する
・調整ルームに通信機器を持ち込まない
・持参した通信機器は主催者に預ける
・騎乗終了後に通信機器が返却されるまで使用しない

といった事項が示されています。

今回問題となった騎手バスでの通信機器使用も、調整ルーム入室から最終騎乗終了までの時間帯にあたり、違反に該当するとされています。

7人のうち大山龍太郎騎手は先に引退

7人の中で最初に引退が明らかになったのが大山龍太郎騎手です。

兵庫県競馬組合は2026年7月2日、大山騎手について本人の申し出により騎手免許が取り消されたと発表しました。

騎手免許の取消日は2026年6月26日。

大山騎手は2021年4月にデビューし、地方競馬では2762戦252勝を記録。重賞も3勝していました。

報道では、大山騎手本人が「この世界から離れる決意をしました」とコメントしたことも伝えられています。

このため、7人のうち大山騎手については、6人とは異なる形で引退が公表されたことになります。

8月1日、残る6人も「引退」扱いに

そして今回、検索が急増するきっかけになったのが8月1日です。

残る6人について、

石堂響
大柿一真
鴨宮祥行
高橋愛叶
中田貴士
長谷部駿弥

の騎手免許が更新されず、NARのデータベース上でも「引退」と表示されていることが確認されました。8月1日時点で6人が一斉に引退扱いになったとの情報も確認されています。

ここで注意したいのは、5月の時点で兵庫県競馬組合が発表したのは「60日間の騎乗停止処分」であり、6人について「5月の時点で引退が決まっていた」とする公式発表ではないことです。

その後の騎手免許更新とデータベース上の登録状況によって、引退扱いであることが確認された形になります。

NARなどのデータベースで6人の「引退」を確認

現在、各騎手のデータベースを確認すると、引退表記を確認できます。

石堂響騎手

南関東4競馬場の騎手データでは、石堂響騎手が「引退」と表示されています。

2018年4月に初騎乗、同日に初勝利を記録。生涯成績は5191戦231勝となっています。

鴨宮祥行騎手

鴨宮祥行騎手も現在は「引退」と表示されています。

2012年4月に初騎乗・初勝利。地方競馬で長く活躍し、生涯成績は1万152戦836勝となっています。

2025年には631回騎乗して76勝を挙げており、兵庫競馬を代表する騎手の一人だっただけに、登録上の変化は大きなものとなりました。

大柿一真騎手

大柿一真騎手についても、現在の騎手情報では「引退」と表示されています。

2008年4月に初騎乗し、地方競馬で長く騎乗してきた騎手です。現在確認できる生涯成績は地方11030戦659勝となっています。

高橋愛叶騎手

高橋愛叶騎手も「引退」表記となっています。

2024年4月にデビューした若手騎手で、初騎乗日に初勝利を記録。生涯成績は986戦68勝となっています。

中田貴士騎手

中田貴士騎手も現在は引退扱いです。

2008年11月に初出走し、地方競馬で7804戦451勝という成績を残しています。

長谷部駿弥騎手

長谷部駿弥騎手についても地方競馬情報サイトで「引退」と確認できます。

2017年4月に初騎乗し、地方競馬では4874戦371勝を記録しています。

7人の現在の状況を整理

今回の一連の動きを時系列で整理すると、分かりやすくなります。

時期 出来事
2026年1月 大山龍太郎、鴨宮祥行、中田貴士、高橋愛叶、長谷部駿弥の5騎手に通信機器持ち込みが確認され騎乗変更などの措置
2026年5月8日 7騎手に60日間の騎乗停止処分
2026年6月26日 大山龍太郎騎手の免許取消
2026年7月 大山騎手の引退が公表
2026年8月1日 残る6騎手も免許更新されず、データベース上で引退扱いとなったことが確認される
2026年9月25日 7人に対する当初の60日間騎乗停止期間が終了

1月には、大山、鴨宮、中田、高橋、長谷部の5人について、調整ルームへの通信機器持ち込みが確認されたことも兵庫県競馬組合から発表されていました。

その後の調査によって7人に対象が広がり、5月に正式な処分が発表されたという流れです。

「引退」と「騎乗停止」は同じではない

今回の記事で特に整理しておきたいのが、この2つの違いです。

5月に発表されたのはあくまで「騎乗停止60日」。

一方、8月1日に確認された6人の「引退」は、騎手免許の更新とデータベース上の登録状況によって確認されたものです。

したがって、

「60日間の騎乗停止になったから自動的に引退した」

という単純な話ではありません。

大山龍太郎騎手については本人の申し出による免許取消が公式に発表されていますが、残る6人については、少なくとも今回確認した兵庫県競馬組合の5月の処分発表では、引退を直接告知する記載はありません。

今後、6人が騎手として戻る可能性は?

ここも検索されやすいポイントです。

現在「引退」と表示されている以上、少なくとも2026年10月時点では兵庫競馬で騎手として騎乗している状態ではありません。

一方で、「今後二度と騎手になれない」とまで断定するのは避けたほうがいいでしょう。

今回確認できた情報から言えるのは、2026年8月以降、6人が騎手免許更新後の現役騎手として登録されていないということです。

今後については、それぞれの本人の判断や免許取得の動きなど、新たな発表を待つ必要があります。

兵庫競馬にとっても大きな転換点に

今回の件では、7人に対する処分だけでなく、兵庫県競馬組合が再発防止策にも言及しています。

組合は、全騎手を対象とした調査の結果、公正確保に関する環境面・意識面の両方で対策強化が必要と判断したと説明。

今後は監視体制を強化し、騎手の規範意識向上に向けた指導・教養を徹底するとしています。

園田・姫路競馬にとっても、所属騎手の登録状況が大きく変わる出来事となりました。

まとめ

2026年の兵庫競馬をめぐる騎手問題は、5月の「7人・60日間の騎乗停止」から始まり、その後、大山龍太郎騎手の引退、そして8月1日に残る6人の引退扱いが確認されるという流れになりました。

現在確認できる6人は、

・石堂響
・大柿一真
・鴨宮祥行
・高橋愛叶
・中田貴士
・長谷部駿弥

です。

また、大山龍太郎騎手については本人の申し出による騎手免許取消が公式に発表されています。

なお、兵庫県競馬組合が5月に発表した処分では、7人について通信機器の不適切使用が確認された一方、聴取や通信記録から競馬の公正を害する通信は認められなかったとしています。

今後、6人の進路について新たな発表があれば、状況は変わる可能性があります。

現時点では「騎乗停止処分」と「その後の騎手免許更新・引退扱い」を分けて見ることが、この問題を理解するうえで重要です。