キャロットクラブの2026年度北海道募集馬見学ツアーが、8月27日から29日まで開催されました。
キャロットの募集馬を実際に見ることができる、年に一度の大きなイベント。
カタログや動画を見ながら、
「この馬が気になる」
「この馬は走りそう」
と考えていた会員にとっては、実馬を確認できる貴重な機会です。
実際に馬を見ると、それまでの評価が変わることもあります。
写真では目立たなかった馬が良く見えたり、逆にカタログで注目していた馬が思ったほどではなかったり。
今年も募集開始を前に、多くの会員が北海道で募集馬をチェックしました。
キャロットツアーは「実馬を見る」ためのイベント
募集馬選びでは、カタログや動画が重要です。
ただ、実際の馬を見ると印象はかなり違います。
馬体の大きさ。
全体のバランス。
立ち姿。
歩いているときの雰囲気。
そして何より、実際に目の前にしたときの存在感。
こればかりは画面越しでは分かりにくいものがあります。
だからこそ、ツアーに参加する会員は真剣です。
せっかく北海道まで来たのだから、少しでも馬を見ておきたい。
そう考えるのは当然でしょう。
ツアーで評価を上げた馬にも注目
今回の募集馬には、イクイノックス、キタサンブラック、エフフォーリア、コントレイル、サートゥルナーリアなど、注目の種牡馬が並んでいます。
キャロットクラブの公式募集馬一覧では、2026年度は94頭のラインナップとなっています。
その中でもツアーで特に気になるのが、
- ミリッサの25
- ファハンムーラの25
- ドナウエレンの25
- フォトコールの25
- ファーストフォリオの25
- スルーセブンシーズの25
など。
事前から注目されていた馬も多いですが、実馬を見ることでさらに評価が上がった馬もありそうです。
一方で、ツアーに参加した人の評価がそのまま競走馬としての成績につながるわけではありません。
募集時点では良く見えた馬が思ったように成長しないこともあります。
逆に、ツアーではそれほど目立たなかった馬が後から大きく成長することもあります。
このあたりが募集馬選びの難しいところです。
ツアー中に公表された募集馬の情報も
今回のツアー期間中には、募集馬について気になる情報も公表されました。
8月27日には、募集番号39番「セレナズヴォイスの25」について、右飛節OCDが確認されたことをクラブが発表。
ツアー終了後に手術を行う予定とされています。
募集開始直前というタイミングだけに、出資を検討している人にとっては見逃せない情報です。
募集馬はカタログの印象だけでなく、こうした公表事項も含めて判断する必要があります。
そして気になった「会員同士のトラブル」
今回、ツアーについて気になったのが、会員同士のトラブルに関する話です。
現地では、馬を歩かせる、歩かせないをめぐって参加者同士が揉めたという話も出ています。
ただし、実際にその場にいたわけではない以上、どちらが悪かったのか、どのような経緯だったのかまでは分かりません。
そのため、ここでは誰かを責めるつもりはありません。
ただ、こうした話を聞くと、一口馬主のツアーにおけるマナーについて考えさせられます。
「少しでも長く見たい」は誰もが同じ
ツアーに参加している人は、当然ながら募集馬を見たい。
写真を撮りたい人もいます。
歩様を確認したい人もいます。
スタッフの説明を聞きたい人もいます。
できるだけ近くで見たい人もいるでしょう。
問題なのは、みんなが同じ気持ちだということです。
自分にとっては「あと少しだけ」でも、後ろで待っている人にとっては、その数分が長く感じるかもしれません。
だからこそ、少しだけ周囲を見る余裕が必要なのだと思います。
馬を歩かせることも、ほどほどに
歩様を確認したいという気持ちは分かります。
一口馬主なら、むしろ当然でしょう。
しかし、馬は人間の都合だけで動いているわけではありません。
ツアーではスタッフが管理しているとはいえ、参加者側から「もっと歩かせてほしい」となりすぎるのも考えものです。
馬を見に来ているイベントだからこそ、馬への配慮も必要。
これは一口馬主を楽しむうえで忘れたくない部分です。
一口馬主は「みんなで楽しむ趣味」
一口馬主は、お金を払って馬を共有する趣味です。
だからこそ、思い入れが強くなります。
自分が出資したい馬なら、少しでも良く見たい。
人気馬なら、できるだけじっくり見たい。
その気持ちはよく分かります。
でも、ツアー会場にいる人も同じ気持ちです。
「自分だけが良ければいい」
となってしまえば、せっかくのイベントが楽しくなくなります。
写真を撮ったら少し場所を譲る。
長く見たら後ろの人にも場所を譲る。
必要以上に馬を動かそうとしない。
そんなちょっとした配慮だけでも、雰囲気は変わるはずです。
いよいよ9月1日から募集開始
2026年度のキャロットクラブ1歳馬募集は、9月1日からスタートします。
94頭の募集馬を見ながら、ツアーで評価を上げた馬、逆に評価が少し下がった馬を整理する時期に入ります。
最終的には、血統だけでも、人気だけでもありません。
馬体、歩様、価格、厩舎、そして成長の可能性。
いろいろな材料を組み合わせて、自分なりの1頭を探すことになります。
北海道まで行って実馬を見る。
その経験も含めて、一口馬主の楽しみなのかもしれません。
今回のツアーでも、たくさんの馬が会員の目に留まったことでしょう。
そして何年か後、
「ツアーで見たときから良かった」
と言える馬が出てくれば、それが一番面白いところです。
せっかく同じ趣味を楽しむために集まった会員同士。
馬を見る目だけでなく、周りを見る余裕も持っていたい。
そんなことを感じた2026年のキャロットツアーでした。